子どもの「頭のよさ」を引き出す フィンランド式教育法
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分類: | 本
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発送可能時期: | アクセスしてご確認下さい
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参考価格: | ¥ 1,300 (消費税込)
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今時の学生が書く卒業論文みたい 小林亜星さんの息子さん、へーっ!っと楽しみに読んでみましたが、内容にガッカリ。
今はインターネットで何でも調べられる時代です。フィンランドに関することをただ書いてあるって感じでした。
今時の学生さんが書く卒業論文のようでした。、コピー&ペーストのような。著者が何年もフィンランドにいて、フィンランド教育に携ってきた雰囲気がまったくありません。
一番楽しみにしていたフィンランド式カルタについては4?5ページ。それを実際国語や算数に使うという応用的なことも書いておらず。最終的に、ご自分の教育法「漢字の覚え方」で終わっていました。それも別に目から鱗的ではありませんでしたし。
この本を読んだ後、リッカ・バッカラさんの本を読みました。とても良かったです。やはりフィンランドのことはフィンランド人に聞けってことですね。
思考力を養成する大切さ 学力世界一。2001年から行われているPISA(OECD主催の生徒の学習到達度調査)で、フィンランドは3回すべて総合一位。学習到達度1位を世界中に印象づけ、とくに毎回順位を落としている日本では大きく注目を浴びました。「どうしたら日本の子供たちの学力は向上するのか?」。教育に関わる多くの人が模索をするなかで、本書は一般向けにかかれた本です。
「頭のよい子ども」とはどんな子どもか。それは常に、どのような環境でも学ぶことのできる子どもです。テストの時だけ、テストのためだけに、塾で勉強するのは大変に効率が悪い。移動の時間、やる気のなさ、アルバイト講師の資質、そして詰め込み教育による応用力のない知識バカ現象。。。日本の教育は点数をとるためだけの、ものすごく無駄な教育をしていることがよく分かります。
一方でフィンランドでは、豊かな生活環境の上に親子の会話やしつけがしっかり確保されており、子どもが周辺環境から常に学び、知識や応用力を高めていることが示されます。このことから本書では親のあり方や教育力、ー忍耐強く子どもと接すること、子どもと会話の時間を確保すること、子どもの宿題を見てやることーなどを提起しています。とくに世界的に注目を浴びた読解力(国語力)については多くを割き、マップ式勉強法、じっくり読むことや漢字の大切さ、漫画や映画の活用法、早期の英語教育の危険性などを指摘します。どれもまっとうな基本的な考え方で、賛同できることが多いと思います。
本書は「フィンランド式」とあるように、フィンランドの教育から見えてくる思考力を養成する教育を、日本で実践するためにアレンジしたものです。塾講師である著者の経験とフィンランドの教育システムとが結びついて、実践的な提案になっています。エッセイ形式で読みやすい本ですので、ぜひ多くの方に気軽に読んでもらいたい本です。
机に向かうだけが勉強じゃない 日本が取り入れたゆとり教育はフィンランドがOECDの学力テストランキングで三回連続総合一位を獲得したことで、すぐに廃止された。そのかわり、授業数を増やすなどしてフィンランドに追いつこうと必死になっている。ところが、フィンランドも同じようにゆとり教育を行っていた。日本と違うことは、ただ授業数を減らせばいいという考えではなく、じっくりゆっくりと物事を教えていく、そしてそのために両親も子供と一緒になって頑張るという考えなのだ。フィンランド人は自然を大切にする。子供の頃、自然にたくさん触れることで創造力が育まれると信じているのだ。
よく日本の教師で「これから抜き打ちテストをするぞ!」などと言う人がいるが、これは教師が楽をするためにやっていると著者は語っている。本来「授業」とは、「業」を「授ける」という意味なのに、それを怠っている教師がいるという著者の考えに私も賛成だ。また、日本の場合、親が子供がやってみたいと言ったことをあまりやらせないことが多い。フィンランド人はとにかくやらせる。おまえには無理だなどという言葉は厳禁なのだ。
フィンランド人が学力一位を獲得した要因の一つが国語力だ。なぜなら、テストはすべて母国語で行うからだ。日本人は日本語で、フィンランド人はフィンランド語でということだ。なので、フィンランド人は非常に母国語であるフィンランド語を丁寧に学ぶ。日本人はといえば、近年若い人達の話しを聞いていても、明らかに語彙数のなさが伺える。その上、英語教育を小学校からやろうなどという考えは、この本を読めば間違い以外のなにものでもないことが分かるだろう。
もっと日本語を大切にすべきだ。日本語を理解することで読解力がつき学力が上がるのだ。それを授業数を増やせば学力がつくなど、あるはずがない。
この本を参考に子供の教育とは何なのかをもう一度考えてほしい。そんな一冊である。
求めるものが違ったので、がっかりした。 本書では子供にやる気を引き出す環境を整えようというのが主題なので、私が期待していた、更に具体的な学力向上法ではないので、少しガッカリしました。いかに子供の得点力アップをねらいたいと考えている方には本書は有益ではありません。
フィンランド式教育の本質がよく分かる本。 OECDの調査でトップクラスとなった
フィンランドの教育方法について“詳細に”まとめられた一冊。
現地を視察したのか、本や資料を基にしたのか、
筆者の情報源が不明なのだが、
この本で書かれた内容がそれなりに理解すれば、
現在の学力問題にどう取り組めばいいかがよく分かると思う。
併せて、この書では日本とフィンランドの隠れた(?)共通点が書かれており、
フィンランドの文化そのものを知るのにも役立つ。
この本での筆者の主張をコンパクトにまとめると、
「日本の教育問題(特に学力問題)の改善のためには
家庭教育と国語力の育成が大切」ということになろう。
家庭教育については他の本でもしばしば述べられているが、
国語力については案外他の本では述べられないため、印象的であった。
確かに、OECDの調査で最も深刻な結果が出ているのが
国語力とかかわりの深い「読解力」にもかかわらず、
日本の教育議論では数学・理科ほどには問題視されていない。
筆者の専門が国語教育だから、というのもあるだろうが、
日本の学力問題を考える上で「国語力」の重要性を説く
この本の主張には、すごく納得させられた。
もちろん、家庭教育についても考えさせられる点は多く、
子供に学力をつけるために「しつけ」が必要という主張にも同意できた。
なお、この書は主として家庭教育の視点で書かれているため、
教育関係者がこの本を読む場合は、内容の吟味が必要だろう。
また、本書では明記されていないが、
現在の日本の学校で行われている国語の授業は
「読解力の育成」より「情操教育」に力を入れる節があるため、
この本を読んで安易に「国語の授業を増やすべき」と誤解しないように。
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